ヘビアンドさそりっこクラブ

ホラーショップと併設のカフェ「吐血」を開業するための妄想と準備を。還暦記念ディナーショーのためにサックスを始めました。2037年予定。

積んでた本を読んだ

年末までに9割5分読んでいた村上春樹の「1Q84」の残り数10ページを、1ヶ月以上かけてちびちび読んだ。

2月には読み終えてたんだけど、確定申告を終えてだいぶ心と時間に余裕ができたので、備忘録。 

ちなみに「1Q84」については言及少なめ。

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村上春樹については、長編を数本読んだ事があるだけの超ライトな読者と自認している。

去年はカズオイシグロノーベル文学賞を獲ったので、あまり村上春樹がどうのというのは聞かなかったけど、毎年勝手に候補に担ぎ上げられ、勝手に落選したような風潮にはやれやれと思っていた。

 

何年か前の夕方のニュースの特集で(そう記憶しているけど、間違えていたらごめんね)、いわゆるハルキスト達が集まってノーベル文学賞の発表を待ちながら、村上春樹の良さを語る様子がテレビで流れていた。

オンエアされる頃には村上春樹が受賞しなかったのは既に分かっていたので、ハルキストが受賞に大きな期待を寄せる姿が虚しく感じられた。

加えて、村上春樹の作品に登場する人物のように身体を鍛えたり、料理をしたりする!とにかくおしゃれな世界観が好き!というハルキストの切り取り方が冷笑的で、そこはかとない悪意を感じて、すごくモヤモヤしたのを覚えている。

所有する本が「逆襲のシャア」の原作小説が1冊という我が夫までも、村上春樹またノーベル文学賞獲れなかったねwというノリだったので、せめて1冊は読んでからそういう事言ってくれ、と憤った事もある。

初めて読んだ村上春樹の作品は、「国境の南、太陽の西」だった。グイが強い大学の同期の子に、半ば無理やり押し付けられて読んだ。

お返しにというか、私もいがらしゆみこ栗本薫「パロスの剣」と高見広春バトル・ロワイアル」を貸したけど、返却は数年後、卒業間近。おそらく読まなかったんだろう。

その次に読んだのは「ノルウェイの森」だった。

20年ほど前に読んだこの2作品は、当時の私には合わなくて内容もほとんど覚えていない。

身体を鍛えて、料理を作ったりコーヒー淹れたりして、その気は無いけどセックスして、アナログでレコード聴いて、やれやれとため息をつく…という浅い部分の記憶しかない。今読んだらまた感想は違うんだろうけど、巡り合わせは来るんだろうか。

パロスの剣 (Chuko★comics)

パロスの剣 (Chuko★comics)

 

それからまたしばらくして別の友人に進められて「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」「ダンス・ダンス・ダンス」と立て続けに読んだ。

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」が特に好きだった。

iMac G4(大福型Mac)を買ったばかり位の時に、怪しいインターネットサイトを見るのが大好きで、部屋に籠っては貪るように変なワードで検索して喜んでいた。

世界の裏側を見ているような気分だった。

自分だけが裏の世界の事情を知っているような、今思えば非常に恥ずかしい錯覚に陥りそうだったけど、そういうことを人に匂わさなくて本当に良かった。

この時にのめり込んでいた体験談風の創作サイトが、まさに「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の縮小版焼き直しだった。

少しガッカリしたけど、それだけこの作品の影響力が強いということなんだろう。

 

1Q84」を読んだんだった。

読了後に色んな方の解釈や解説や感想を読むのもまた楽しい。

私は本を読む下地というか、素養に欠けるので、読後にこうやって補完できるのは本当にありがたい。

皆さん感想を文章にしていて感心する。

色々思うことあり書きたいのだけれど、うまい言葉が出てこない。

1つだけ。

メタファーなんだろうけど、性描写がなんか気持ち悪かった。

性の表現を不快に感じたら、そういう風に捉える方が嫌らしい!と責められているような居心地の悪さがあった。

加齢かな。

性描写そのものが苦手ということは全くないんだけど、「1Q84」のはちょっと受け付けなかった。

宗教とかリトルピープルとは何かとか、元にいた世界とは微妙に異なる世界とか、好きな要素が色々あったのに入り込めなくて残念。

積んでる本の中に「騎士団長殺し」と「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」があるんだけど、もう少し寝かせておこうと思う。

 

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

 

 

 

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)